No.166  3人のアーティスト その1
 
 

1人目:マルタ・アルゲリッチ(ピアノ)

11月4日、新宿(初台)のオペラシティでヨーロッパ室内管弦楽団のコンサートを聴く。マイスキーが弾くシューマンの協奏曲を堪能したあと楽屋を訪れると、そこにはピアノのアルゲリッチとベロフが!アルゲリッチに「8日(マイスキーとのデュオ)を楽しみにしています。」と言うと、すかさず”Who knows?”(だれがそんなのわかるかしら、神のみぞ知るってことよ)と言い返され、黙り込んでしまったぼくに「いつ何が起こるものかわからないものよ」と声をあげて笑っていました。キャンセルを暗示しているのではないだろうけど、不安になる。

8日、マイスキーとのデュオは無事終了。ピアノの蓋は全開でありながらマイスキーのチェロをかき消すことなく、見事にコントロールしていた。アンコールのショスタコーヴィチのソナタに感動。楽屋を訪れ、「ショスタコーヴィチは涙が出るほど感動した」と言うと、「ありがとう」ととても嬉しそう。カメラにもスマイル。とても上機嫌だったので、「すみだトリフォニーホール(16・21日にリサイタルが行われた)に聴きに伺いますが、どうか”Who knows?”だけは言わないで下さい」と言うと、バカ受けしてくれ、”OK.”と答えてくれた。あっ!すごくいい人だな!!

アルゲリッチ直筆サイン→
(2001年1月5日 ようよう ま 記)