No.173 ハーゲンSQのこと
 
 

 一昨日(=9月22日)、青葉台(横浜市)のフィリア・ホールでハーゲンSQを聴いてきた。ぼくはハイドンとベートーヴェンが特によかったと思うけれども、とにかく演奏に安心して身も心も委ねられるというのが、すでに彼らが世界でも一流であることを証明しているように思える。当日は日本ツアーの初日。台北から飛んできた彼らだが、クレメンス(Vc)の衣裳の入ったスーツケースが届かず、当日の前半は一人普段着のままステージで弾くというハプニングがあった。貸衣裳では集中できないので、という旨のアナウンスもあった!
 ルーカス(1st Vn)の話によれば、現在カルテットとしての公演は年60回とのこと。なにしろ一人ひとりがソリストとして活躍しているから、スケジュール調整も大変だろう。
 ライナー・シュミット(2nd Vn)はハーゲンSQのメンバーになって最初の1年、ハーゲン家に寄宿したという。4人の息がぴったり合うのはこういうことも大きいにちがいない。
 ハーゲンSQはすでにかなりの数のCDをリリースしているが、筆者のお薦めは、バルトークの弦楽四重奏曲全集(←お好きなら! POCG-10285/6)、ベートーヴェンの第4番・14番(UCCG-1066)、それにシューマンのピアノ五重奏曲ほか(ピアノはパウル・グルダ、POCG-1955)。なお、モーツァルトの弦楽四重奏曲は全曲録音が済んだそうで、いずれリリースされるだろう。
 ソリストとしてのCDも調べてみると出てくる、出てくる。これは次号でご紹介させていただくことにする。
 ハーゲンSQの東京公演は9月28日(金)19時・ルネこだいら、10月2日(火)19時・王子ホール、3日(水)19時・紀尾井ホール。クレメンス(Vc)が9月29日(土)18時・サントリーホール、ヴェロニカ(Vla)が10月6日(土)18時・東京芸術劇場で、それぞれ東京交響楽団と協演する。

(2001年9月24日 ようよう ま 記)